18.03.11
美しい花嫁姿に欠かせない花婿様の存在感!新郎和装の基本
花嫁和装というと新婦だけに注目が集まりがち。
でも、実際には横に並ぶ新郎の衣裳選びも大切。
かしこまった格好をすることが面倒くさい、照れくさいと思う男性も多々いるかもしれませんが、
結婚式で正礼装をまとうことは、ふたりを祝福に集まってくださる皆様に対する礼儀。
敬意を表現するための大切な衣裳だという意識を持って選び、
立ち居振る舞いにも注意して、当日はふたりそろって凛とした晴れ姿を披露しましょう。
新郎の和装スタイルとは?
和服で男性の正装といえば、りりしい紋服姿が代表格。
なかでも最も格が高いのは、背中・両胸・両袖に家紋が入る「五つ紋」の羽織、袴は縞織りの「仙台平」(せんだいひら)が最高級。色は黒が一般的ですが、黒以外の羽織袴にお色直し等で着替えることもできます。
衣裳選びでは、挙式スタイルや会場の雰囲気はもちろんですが、新婦の衣裳と格をそろえることがポイント。女性は男性に自分に合わせて自分好みの衣裳を着てもらいたいと考えがちですが、新郎自身が衣裳選びに自覚をもち、楽しむことも大切。面倒がらずに試着は必ず事前に行い、ふたりで並んだときのバランスを確認してから選びましょう。
試着のポイント
試着の際は、着てみて体を動かしたり写真に撮った姿を見たりして、サイズ感や全身のバランスをチェック。結婚式では360度いろいろな角度からゲストに見られるので、後ろ姿や横からの姿もチェックしましょう。見慣れないので似合わないと思うかもしれませんが、多くの日本人男性の場合、体系的にもタキシードより紋服姿が本来似合うもの。着付けの際に必要な補正をしてもらえば大丈夫です。
色や素材によっては光の具合で印象が変わるので、照明の当たり方が違うところで衣裳を見てみるのも良いでしょう。細かなことでも気になる点は衣裳店でプロに相談して。
衣裳試着の際に練習! 和の立ち居振る舞いとマナー
■歩き方
草履がパタパタ音を出さないよう、鼻緒にしっかり指を入れ、草履を足に付けて歩きましょう。
■視線
キョロキョロせず、2~3メートル先を見ると定まります。下を見て歩いたり、前屈みになったりは美しくないのでNG。
■座り方
背筋を伸ばし、視線は2メートルほど先下方を見ます。両膝を握りこぶし1つ分ほど開けて座り、両足の親指を3~4センチ重ね合わせて踵の上に腰を据えて。両手は、膝の上に八の字に置きましょう。
■お辞儀
新郎新婦は迎賓・送賓時にたくさんのゲストにお辞儀をするため、会釈ほどのお辞儀で良いとされています。
改めてあいさつする場合には頭を下げるではなく腰を折るイメージで行い、両手の5本指はそろえて。座礼の場合には深く前傾し、両手はやや小さい八の字に置きます。
■扇子の持ち方
持ち歩く際は右手で扇子の要を持ち、先をやや斜め下に向けて。着座の際はテーブルの上に扇子を控えて置きます。
念のため、礼装での扇子は仰ぐものではありません!身を守るための武器の名残ともいわれ、相手に敬意を表すためのものであることを忘れないで。