17.11.01

小物で花嫁和装を自分らしくコーディネート

 

花嫁和装に欠かせない、「小物」。現代の花嫁にとっては聞き慣れない言葉もありますが、小物のコーディネートにこだわると、もっと和装が楽しめます。

最近はいろいろな色柄の小物が出ているので、自分らしさや個性を表現するアイテムとして選んでみてください。

 

重要なのは4点。和装に欠かせない小物とは?

懐剣(かいけん)

帯の左側にさす懐剣は、かつて武家の女性が護身用の短剣を持っていたという習慣が現代に受け継がれたもので、胸元から見える袋と房が花嫁姿のアクセントとして華やかさを添えます。白無垢には、袋や房の色も白一色が基本。色打掛や引き振袖には金や赤、着物に合わせた色の小物を合わせます。

 

筥迫(はこせこ)

江戸時代に武家の女性が用いていた胸元に挟む布製の紙入れで、白粉や紅筆などの化粧道具を入れたりする、いわゆる化粧ポーチです。現在では和装の装飾品として使われ、白無垢には白のもの、色打掛と引き振袖には着物の色柄に合わせたものを選びます。

 

末広(すえひろ)

手に持ったり、帯にさしたりする扇子(せんす)のこと。末広がりの形がおめでたいとされ、男性・女性も、正装には必ず持ちます。開いて使用するのはNG。白無垢では房も外側の親骨も白のもの、色打掛と引き振袖の場合は、房の色が金、紅白など着物の色柄に合わせて選ぶことができます。懐剣や筥迫と色をそろえると統一感が出せます。

 

草履(ぞうり)

草履は、かかとに高さのあるものが礼装用。白無垢のときの白以外は金色が一般的ですが、最近は着物の色に合わせたものや、鼻緒に柄が入ったもの、素材も佐賀錦などの布製の他、革にエナメル加工やパール加工などを施したものも出ています。

 

 

小物で華やかに魅せる花嫁和装コーディネート

実際に、どんな風に小物をコーディネートするとおしゃれになるかを見ていきましょう。

洋の空間にも映える個性的な組み合わせ

古典的な柄行きながら、配色はメタリックでモダンな打掛。

掛下には濃い紫色を選び、半襟と帯にも強めの色を使っています。小物は懐剣の房が紫、筥迫の刺繍も大ぶりで、個性的な花嫁を演出、洋の空間にもマッチするおしゃれな雰囲気に。

 

 

・王道の赤い打掛をキリリとゴージャスに

松に鶴亀という王道のおめでたい柄が施された赤の打掛。

掛下は白、小物はゴールドを合わせ、神社仏閣や和の空間にふさわしい正統派コーディネートに豪華さをプラス。

 

 

・レトロモダンな雰囲気がおしゃれ花嫁を演出

丸くかわいらしい柄の色打掛に、紫の市松紋様の色掛下がパッと目を引くコーディネート。

柄×柄の組み合わせはハードルが高く感じますが、打掛に使われている色を合わせることで上手に組み合わせることができます。

 

 

・愛らしいピンク色が花嫁のかわいらしさを引き立てる

ピンクや紫、オレンジなどの花が散りばめられた豪華な色打掛に合わせたのは、コーラルピンクの小物。

花嫁の愛らしさが一層、際立ちます。ピンクは白やゴールドなど、合わせる色で雰囲気は変わるので、なりたいイメージに合わせて小物を選ぶのも楽しいでしょう。

 

・反対色をアクセントにした華やかな組み合わせ

空色の打掛に山吹色の花嫁小物を差し色として合わせています。

淡い色味の打掛には、このように全体を引き締める強めのカラーを差し色として使うと全体が引き締まります。山吹色は空色とは反対色の関係にありますが、打掛の柄に使われているので統一感が失われることなくまとまります。

保存

保存

保存

保存

保存

保存