相良刺繍

【さがらししゅう】

織り、染めと並ぶ三大技法
刺繍のなかで高級品の代表格

相良刺繍とは、生地の裏から糸を抜き出して結び玉を作り、これを連ねて模様を描き出していく技法。別名を玉縫いとも呼ばれ、制作に大変な手間と時間を要するが、糸が浮き上がる他の刺繍と違って糸がひっかかりにくく、どの刺繍よりも丈夫といえる。金銀糸ではなく光沢のない色糸が用いられ、立体感と落ち着いた美しさが魅力。

一針ごとに心を込めて結ぶ
職人の手仕事の美しさと尊さ

数ある刺繍の技法のなかでも相良刺繍の婚礼衣裳の評価が高いのは、立体的な厚みがもたらす贅沢なボリューム感と、気が遠くなるような手作業の結果描かれる、色柄の美しさ。さらに、刺繍を玉結びしていく作業が縁を結ぶとされ、喜ばれる。もともとは織物と同様に中国渡来の技法だが、きわめて日本的な表現ともいえるだろう。